バルサ材で作るハンドメイドミノー②【下地処理~アルミテープ貼り付け】
前回に引き続き、ハンドメイドルアーを作っていきます。私のいるところの渓流の解禁まであと半月!待ちきれず入渓ポイントのチェックを始めている今日この頃です。
【前回の記事はこちら】
前回はバルサ材の貼り合わせまで行いました。今回は、接着したバルサ材の成形からセルロースセメントにバルサ材を浸す下地処理を行い、アルミテープを貼る所まで行いたいと思います。
(注意)有機溶剤を使用するので換気の良い場所で行い、溶剤は子供の手の触れないところに保管しましょう。私はアパートの2Fに住んでいるので、外のテラス部分で行っていました。
バルサ材の成形
エポキシ材で張り合わせてから1日後以上たってから完全に乾燥した状態で行います。
ここからはバルサ材をカットした時に使用したアートナイフで全体を削り、ミノーの流線型のフォルムは紙やすりを使用して整えていきます。私は、ホームセンターに100円くらいで売っていた120番と320番が複合しているやすりブロックを使用しています。紙やすりよりも持ちやすく成形しやすいのでお勧めです。
今回は平打ちをしやすいようにフラットサイドを意識して成形しました。
下地処理(セルロースセメントディッピング)
バルサ材はそのままではもろく、スカスカなのでセルロースセメントというコーティング剤にディップして強い皮膜を作っていきます。
ちなみに、セルロースセメントとは植物性繊維の樹脂を主成分に複数の溶剤を混ぜたものです。この混ざっている溶剤が気化して樹脂のみが硬化するので、一度のコーティングでは非常に薄い膜になります。そのため、複数回重ねることで、より硬度の高い膜になります。この時、一度固まった部分も次のコーティングで再び溶けて硬化するので、徐々に厚い膜になります。一層一層作っていくのではなく、最終的には厚い一層になるのが特徴です。
欠点としては、湿度が多い状態では白化と呼ばれる現象が起こります。このような場合は白化防止剤(リターダー)をセルロースセメントに少量混ぜると防ぐことが出来ます。私の場合は500mlのセルロースセメントに対して100mlくらい入れています。まあ、白化してもリターダーの原液に浸せば白化は治るんですけどね、、、
このように、クリップをまげてディップするとやりやすいです。
ディップの回数は上下1セットとして、3~5回くらいです(私はずぼらなので、朝会社行く前にディップして夜寝る前にディップします。その時の気分でディップするので回数は数えていませんが表面がザラザラからつるつるになったらいいと思います!)
つるつるして良い感じになりました。
重さは成形後が2.23gでディッピング後は2.87gとなりました。
アルミ貼り付け
では、下地が完成したのでアルミの貼り付けを行いたいと思います。
上手い人はアルミ箔を接着剤で張り付けると思うのですが、私のような初心者はアルミテープを貼り付けたいと思います。アルミテープの種類にはこだわりはなく、ホームセンターで売られているような普通の物でOKだと思います。
ミノーに合わせて表裏のアルミテープを切り出したら、そのまま貼り付けてもいいのですが鱗模様など装飾を施したい場合はここで行います。私の場合はアートナイフの持ち手の部分のイボイボで鱗を表現しています。
テープを貼る時のポイントはテール部分を半分はがしてまず位置を定めます。半分貼り付けたら、頭を貼り付けて完了です。
私の場合はアルミ貼り付けの痕にセルロースセメントで2回ほどディッピングします。
という事で今回はここまでです。次回はいよいよリップを付けて塗装して完成です。
ではまた!
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