筐体加工と電気回路の実装
前回まででATtiny85に組み込むプログラムは出来上がったので今回はハードの加工と基板に部品を実装していこうと思います。
基板を組み込む筐体はフリスクケースを使用して、電気回路は片面の紙フェノールユニバーサル基板を使用していきます。なお、ユニバーサル基板を使用するにあたってフリスクケースのサイズに加工する必要があります。加工はカッターで筋を付けて手で曲げれば簡単に割れます(カッターを使うときは手袋をしましょう)。
ちなみに、今回使用している紙フェノール基板は電気的特性がすこぶる悪いですが、非常に安価なので趣味範囲であれば問題ないです。
【紙フェノール基板の特徴】
- 非常に安い
- 加工が容易
- 絶縁抵抗が低い(高導電率)
- 高周波特性が悪い
フリスクケースの加工
使用工具紹介
フリスクケースの加工を行います。使用する主な工具は以下の通りです。
- Daisoの発泡スチロールカッター
- ハンドリューター
- ニッパー
この中で特に【Daisoの発泡スチロールカッター】がおすすめです。ニクロム線を発熱させてプラスチックを溶かしなら加工するのですがフリスクケース程度の1mmくらいのプラスチックであれば加工可能です。
LCDの窓や細かいところの加工はハンドリューターがおすすめです。ハンドリューターを使用する場合は自分の用途に合ったビット(先端に取り付けるカッターとかやすりとか)を選びましょう。今回はダイヤモンドカッターと棒やすりを主に使用しています。
使用している工具を文末に載せてありますので参考にして頂ければと思います。
加工手順(フリスクケース)
1.フリスクケースのシールをはがす(お湯をかけるとはがれやすくなります)
2.フリスクケース内部の間仕切りをリューター or 発泡スチロールカッターで削除
3. ボタン/スイッチ/LEDを取り付ける穴を開ける
4.ボタン/スイッチ/LEDを逃がすために上蓋の一部をを発布スチロールカッターで削除
5.上蓋にLCDの窓と飛び出している部品を逃がす穴をリューターで加工する
*筆者は基板に部品を実装した後の現物合わせで加工しました。
加工手順(電気回路)
1.フリスクケースのサイズに合わせて基板をカット
2.半田付け
以下に回路図を添付いたします。この図面を基にはんだ付けを行います。この回路は以前にArduinoで動作確認を行った回路からやや変更を行っています。
変更点
- スリープからの復帰ボタン(リセットボタン)を追加
- 測定中のインジケータLED追加
完成編(最終回)に続く。。。
使用工具リンク一覧
コメント